2024-08-22
頼清徳総統(右)は21日、日本の首相経験者であり、野党・立憲民主党の最高顧問で衆議院議員の野田佳彦氏(左)と総統府内で会談した。野田氏は「日本や国際社会は台湾海峡の平和と安定の重要性を十分認識し、武力による一方的な現状変更に反対している」と強調した。(総統府)
頼清徳総統は21日、日本の首相経験者であり、野党・立憲民主党の最高顧問で衆議院議員の野田佳彦氏と総統府内で会談した。野田氏は、同日台北市内のホテルで行われた安全保障に関する国際フォーラム「ケタガランフォーラム:2024インド太平洋安全保障対話(Ketagalan Forum: 2024 Indo-Pacific Security Dialogue)」で基調講演を行うために訪台した。頼総統は2019年5月に日本を訪れた際に野田氏と会談したことがあり、総統府内での再会を喜んだ。
頼総統は会談の冒頭、2019年に野田氏と会談した際、東日本大震災で台湾から大きな支援を受けたことを「日本人は一生忘れない」と野田氏が語ったことを引き合いに出し、コロナ禍で日本政府から数百万回分のワクチンが台湾に無償供与され、台日が一丸となって困難を克服したことに触れ、「あのときの恩を台湾人は決して忘れない」と伝えた。
頼総統はまた、今年4月に台湾東部・花連で震災が発生した際、日本政府および各方面から続々と支援や寄付が寄せられ、日本の心遣いと支持を強く感じたと述べ、「国民に代わって改めて、日本の各方面に心から感謝の気持ちを伝えたい」と感謝した。さらに、「台湾と日本の間には深い友情があり、互いにとって重要なパートナーであるとも言え、防災、経済・貿易、あるいは安全保障など各分野において台湾と日本がさらに連携を強めていけると信じている」と述べた。
頼総統は、日本の政府や野田氏を含む多くの日本人が台湾海峡の安全保障を重視し、支持していることに感謝するとした上で、「台湾はこれからも防衛力を高め、日本との連携を強化することで、この地域や世界の平和と安定を守っていきたい」と伝えた。
これに対して野田氏は、5月20日に行われた就任式で頼政権が発足したことに祝意を伝えるとともに、なぜこの日付をはっきり覚えているかというと、それは自分の誕生日と同じだからだと述べて笑いを誘った。また、総統就任演説で頼総統が「平和」を強調し、この2文字が23回も登場したことに言及。これは2つの意味を持ち、1つは台湾海峡の平和を心から強く望んでいるからであり、もう1つは同時に台湾を取り巻く環境に対してある程度の危機感を抱いているからだと指摘した。野田氏はその上で、「台湾は多くの困難に直面しているが、頼総統が高い指導力を発揮してこれらを克服することだろう。隣国である日本も、そばでこれに協力したい」などと述べた。
野田氏はまた、フォーラムでの基調講演でも繰り返し強調したように、日本は台湾がオブザーバーの身分でWHO総会(WHA)に参加することを支持しているほか、台湾の環太平洋パートナーシップ(TPP)加盟申請についても歓迎していると述べた。
野田氏はさらに、「日本を含む国際社会は台湾海峡の平和と安定の重要性を十分認識し、武力による一方的な現状変更に反対している。台湾海峡両岸の問題は平和的方法によって解決されなければならない。これからも国際社会に向けて声を上げていきたい」と述べた。
資料來源: 総統府
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