2024-06-18
ドイツの車載半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが台湾に「先端車載/無線通信用半導体研究・開発センター」を設立することを発表した。写真は左から台湾英飛凌(インフィニオン台湾法人)の李祥賢研究開発センター長、インフィニオン・テクノロジーズのエグゼクティブバイスプレジデントのサム・ジャハ(Sam Geha)氏、ドイツ在台協会のJörg Polster代表(駐台大使に相当)、経済部の郭智輝部長、経済部産業技術司の邱求慧司長。(経済部)
経済部は17日、ドイツ在台協会(台湾におけるドイツ大使館に相当)において、ドイツの車載半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが対台湾投資を拡大し、台湾に「先端車載/無線通信用半導体研究・開発センター(Advanced automotive and wireless communication semiconductor R&D center)」を設立することを発表した。欧州の半導体大手が台湾にこうしたR&Dセンターを設立するのは初めてのケースとなる。世界の半導体及び車載半導体分野で台湾が持つ影響力がさらに高まることが見込まれる。経済部によると、同センターの総工費は12億台湾元(約58億日本円)。これによって派生する投資は27億台湾元(約131億日本円)に、台湾のEV市場の川上、川下産業に生み出される生産高は600億台湾元(約2,919億日本円)に達すると期待される。
経済部の郭智輝部長(経済相)は、経済部の職員がこれまで何度もインフィニオンを訪問し、先端技術のR&Dセンターの台湾誘致を働き掛けてきたことを明かした上で、「インフィニオンのドイツ本社が、最新のR&Dセンターの建設地に台湾を選んだことを非常に嬉しく思う」と述べた。郭部長はまた、台湾は世界トップレベルの半導体製造のサプライチェーンと情報通信技術(ICT)を持っており、今回のR&Dの設立で、世界をリードする自動車用ワイヤレスリモコン技術が台湾に導入されることが期待されるとした。さらに、台湾企業と世界的なカーエレクトロニクスの専門家との技術協力が強化され、台湾企業の海外の自動車市場への参入を加速することになると指摘。今回のインフィニオンによる対台湾投資によって、台湾が車載半導体の世界の核心となれるよう期待を寄せた。
資料來源: 経済部
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