2023-04-07
台湾と日本は経済貿易分野での往来がとりわけ緊密で、中でも半導体産業はその中心。経済部(日本の経済産業省に相当)の統計によれば、台湾の日本向け輸出額は昨年336.1億米ドルに達し、過去最高を記録した。そのうち最も大きな割合を占めたのが集積回路(IC)の輸出。日本が各国から輸入する集積回路、記憶媒体、ポリアセタールのうち台湾からのものはいずれもトップシェアで、集積回路に至っては58%を台湾製が占めた。
経済部統計処のプレスリリースによると、2022年の日本向け輸出製品で最も多かったのは集積回路で輸出額は157.8億米ドル。前年比32.7%増で、日本向け輸出額全体の47%を占めた。主な原因は特殊な製造プロセスによるICと車載用電子部品などの受注。次いで多かったのは記憶媒体で10.8億米ドル。全体の3.2%を占めた。前年比では24.1%の減で、これはノートブックパソコンなどリモートワークで使われる製品のニーズが落ち着き、SSD(ソリッドステートドライブ)の輸出が減ったため。3番目に多かったのはポリアセタールで9.4億米ドル。全体の2.8%を占めた。
統計処によると、これら3品目はみな日本が各国から輸入する分のうちトップのシェアを誇る。中でも集積回路は全体の58%を占めて他国を大きく引き離しており、最も競争力がある。記憶媒体は29.8%、ポリアセタールは34.7%でシェアはいずれも2021年から拡大。コンピューターは日本が輸入する分のうち4.1%で、中国、シンガポールに次ぐ3位だった。
一方、昨年台湾が日本から輸入したものの3割以上が半導体関連で、そのうち集積回路が17.1%を占めた。金額は93.6億米ドル。しかし新型コロナウイルスが収まってからはコンシューマーエレクトロニクス製品の購入熱が冷めため、メモリーの需要は減少。前年比で8.7%のマイナスとなった。
集積回路に次いで多かったのは12.3%の半導体製造設備、3.1%のシリコンウェハ。台湾での半導体工場拡大、ならびに半導体の受託生産能力増加にともない、日本の半導体製造設備と半導体材料への需要が高まったためそれぞれ前年比で10.8%増、17.4%増となった。
国別に見ると、半導体関連産業の川上の材料となるシリコンウェハは日本からのものがシェア45.9%で他国に大きく水をあけている。一方半導体製造設備ではオランダが29%でトップ。日本は23.1%で2位だった。集積回路は日本からのものが12.7%を占めて3位。中国大陸と韓国が1位と2位だった。
Sources:Taiwan Today;2023年04月07日
資料來源: 経済部
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