2023-05-18
陳建仁行政院長(=首相)が17日行政院で、鄭文燦副院長(=副首相)、行政院(国会)の林小倫報道官、呉釗燮外交部長(=外務大臣)が同席する中、イギリスのリズ・トラス前首相(現下院議員)と会談した。イギリスからはマーガレット・サッチャー女史が1992年と1996年に台湾を訪問しており、同国の首相経験者による訪台は27年ぶり。陳行政院長はあいさつの中で、イギリスの首相経験者の訪台はトラス女史で2人目で歴史的に意義深いと歓迎した。
陳行政院長は、イギリスがすでに「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」への加入を認められ、残すは行政手続きのみとなっていることに触れ、「イギリスはトラス女史が国際貿易大臣を務めていた時期にCPTPPへの加入申請を行った。その戦略的な決定は非常に先見性のあるものだった」と評価し、イギリスが関連の交渉を完了したことを祝賀した。また、台湾が2021年にCPTPPへの正式な参加申請を行ったことについて陳行政院長は、「台湾は半導体、バイオ医療、物流、デジタル産業などの分野で強みを持つ。CPTPPに新たな機会と商業的な活力をより多くもたらせるはずだ。イギリスがCPTPP加入後、台湾の参加を支持してくれるよう希望する。これは台湾と全ての参加国にとってウィンウィンを実現するものだ」と述べた。
これに対してトラス前首相は、自由で開かれたインド太平洋地域に対するCPTPPの重要性を指摘、自身がイギリスのCPTPP加入に関する交渉、イギリスとオーストラリアならびにニュージーランドとの貿易協定締結までのプロセスに参与したことに触れた上で、「イギリスのCPTPP参加が実現したことを大変うれしく思う」と述べた。
台湾のCPTPP参加についてトラス前首相は「非常に支持する」と述べ、協定加入に関する細かな情報を台湾に提供するほか、イギリスやその他のメンバーの政府と共に台湾を参加させるための方法などを検討する考えを示した。トラス前首相はまた、「台湾が世界保健機関(WHO)に参加することを非常に支持している」と述べ、台湾が新型コロナウイルスをはじめとする感染症の拡大を防いだ経験をイギリスと共有するよう希望した。そしてトラス前首相は、「北京当局が台湾の国際空間を狭めようとする試みに我々は断固抵抗しなければならない。また今回の訪問によりイギリスと台湾との関係を深めたい」と述べた。
Sources:Taiwan Today;2023年05月18日
資料來源: 行政院
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