2023-05-09
中華民国(台湾)政府は「新南向政策」を掲げ、南アジア、東南アジア、ニュージーランド、オーストラリアの計18か国と全方位的な関係強化を目指している。文化部(日本の文科省に類似)もこの政策の下、これら18か国との文化交流を積極的に推進してきた。文化部はこのほど、その成果をまとめた特設サイト「新南向文化交流専区」を開設した。繁体字中国語と英語の2か国語に対応しており、台湾と「新南向政策」対象18か国との芸術・文化交流の状況を系統的に紹介し、その最新情報を共有している。また、「関連サイト」のページには各省庁が開設・運営する「新南向政策」特設サイトのリンクがまとめられており、利用者がスムーズに「新南向政策」対象国の情報を取得できるようになっている。
この「新南向文化交流専区」では、文化部が「新南向政策」の下で実施するさまざまな事業を紹介しているほか、これまでに実施した「青年文化園丁隊」、「東南亜地区與台湾文化交流合作」、「亜西及南亜地区與台湾文化交流合作」、「新南向海外交流専題」などの助成プログラムや、若者及び文化団体の海外派遣事業の成果なども掲載されている。
文化部は2015年に初めて「東南亜事務諮詢委員会(=東南アジア事務諮問委員会)」を開いて以降、毎年のように「新南向政策」対象国から芸術・文化の専門家を台湾に招聘し、各方面の意見を聴取して、各国とのこれからの協力関係を模索している。新型コロナウイルスの感染拡大によりしばらく開催していなかったが、第5回「東南亜事務諮詢委員会」が今年ようやく対面式で開催されることになっている。今回開設された特設サイト「新南向文化交流専区」では今後、「東南亜事務諮詢委員会」の委員による座談会の摘要や交流記録なども見ることができる。ほかにも、同委員会の会議開催期間中に行われるさまざまな芸術・文化活動への申込も、この特設サイトを通して行うことができるようになる。
文化部は、この特設サイトの開設によって、台湾の人々の「新南向政策」対象国との文化交流への認識と理解が深まるよう期待を寄せている。同時に、こうした情報を英語でも発信することによって、「新南向政策」対象国に向かって台湾の多様な文化をアピールし、東南アジア、南アジア、オーストラリア及びニュージーランドの芸術・文化コミュニティとの情報交換を強化し、さらなる交流につなげていきたいとしている。
Sources:Taiwan Today;2023年05月09日
資料來源: 文化部
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