2023-04-18
数位発展部(以下、「デジタル発展省」)の唐鳳(オードリー・タン)部長(=大臣)が17日午前、フランス国民議会(下院)における親台湾派議員連盟のEric Bothorel代表ら一行4名と面会し、デジタル技術による民主的ガバナンスの深化、ならびに権威主義陣営によるデジタル技術を用いた干渉(サイバー攻撃など)への対抗などについて幅広く意見交換した。双方は台湾とフランスがデジタル分野での具体的な取り組みで連携を深めることを望む立場で一致した。
唐部長は、「昨年8月のデジタル発展省発足以来、我々は欧米各国が海外からのサイバー攻撃などを懸念していると感じている」と述べ、昨年自身が欧州議会の「偽情報を含む、EUの全てのプロセスへの外国の干渉」特別委員会(ING2)に招かれてリモート講演したこと、ならびに今月12日、招きに応じてフランス国民議会(下院)の「海外からの干渉調査委員会(Investigative Committee on Foreign Interference of the French National Assembly)」が開いた公聴会にオンライン形式で参加し、台湾がデジタルレジリエンスの力で海外からのサイバー攻撃に対処した経験をシェアしたことはその表れだと指摘した。
唐部長は、双方はデジタル関連分野において交流と連携を続けるべきだとするフランス側の主張に「非常に賛同する」と述べ、その例として政府のデジタルトランスフォーメーション、情報セキュリティとサイバーレジリエンスなどについて実務者レベルの正式な交流を続けるべきだとする考えを示した。唐部長はそして、電子署名の相互承認から始め、デジタルインフラの相互運用性を促進し、公務と商務及び民間の往来と交流の効率を高めていけることに期待を寄せた
唐部長は、昨年4月に台湾やフランスなど60カ国あまりが「未来のインターネットに関する宣言(A Declaration for the Future of the Internet)」に署名したことに言及、宣言では「価値に基づく相互協力」が謳われており、理念の近い国々はインターネットを人権や自由、相互信頼を守る強靭なインフラに育て上げることを約束したと指摘。こうした理念の下で、手を携えて「データ利他主義(Data Altruism)」の発展や連携を促していけるよう希望した。
Bothorel代表は懇談の中で、デジタル発展省の打ち出す「Public Code(公共化されたソフトウェア)」の概念を高く評価、「民主主義国はみなこれに参与し、サイバー攻撃を共同で防いでいくべきで、台湾をひとりぼっちにしておいてはいけない」と訴えた。
今回唐部長と懇談したのはBothorel代表、フランス下院外交委員会の副委員長で親台湾派議員連盟の副代表を務めるMireille Clapot議員、同外交委員会のMichel Herbillon副委員長、Constance Le Grip議員。
Sources:Taiwan Today;2023年04月18日
資料來源: 数位発展部
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